Mac OS X の家計管理ソフト Squirrel がいい感じ

GTDのフローにそって頭の中の気になることを書き出していったときに気づいたのは、私はお金のことをたいそう気にしているということでした。当然なのかもしれませんが、お金は生活していくうえでの基盤です。これなしには生活は語れないわけです。にもかかわらず、長い間私は収入と支出を把握することを避けていました。把握したところで何が変わるわけでないし、今だって十分倹約している。そう思っていたからです。だからといっていつまでも無視しているわけにはいきません。なぜなら、欲しいものが次々と世に出てくるからです。iPhoneが欲しいと思った時に、自分の収入と支出を知らずに手を出せるはずもありません。

目的と手段

目的は倹約にはありません。無駄を排除する方向に行くと、遊びがなくなって辛くなるからです。毎日のコーヒー代を減らす。そういった細かい積み重ねが大事なのはそうなのですが、あまりそれを目的にはしたくありません。まずは現状把握。数ヶ月単位で見たときに「嗚呼、これって結構無駄だよな」と思えるものがあれば、それは意識して減らす方向に行くでしょう。レコーディング・ダイエットみたいなものでしょうか。

それではどうやって家庭会計の把握を行えばいいでしょう。もっともスタンダードなのはノートの家計簿でしょう。文具・雑貨屋に行けば嫌と言うほどたくさんの種類のものがあります。しかし、これはデジタル世代の私(および妻)にはやや抵抗のあるやり方です。従って、コンピューターを使った方法を選んでいくことになります。(ちなみに我が家ではコンピューターのことは昔からMacと呼んでおり、パソコンというものが家に存在したことがありません。現在はiMacを家族で使用しています。)

Macの家計簿ソフトって?

Macの家計簿ソフトといえば、代表的なものはマスターマネーでしょう。もちろん私が最初に試してみたのもこのソフトです。しかし、長続きはしませんでした。他にも「やさしい家計簿」や「あなたの家計簿」なども試してみました。しかし、どれも結局続かない。なぜなのかを考えてみると、どうやら「楽しくない」という一点に尽きるような気がしてきました。

家計簿が楽しい?そんなことを求めている人がいるの?そう思う人もいるかもしれません。しかし、モノとして考えた場合、やはり使っていて楽しい気分になるという要素はなんであれ私にとっては重大要件なのです。ノートにしろ、ペンにしろ、いまでは百円均一に行けばかなりのものが手に入ります。にもかかわらずモレスキンを使い、ロディアを使うのはそれが使っていて得も言われぬ満足感をもたらしてくれるからなのです。

そんな、気に入った文具のような家計簿ソフトはないかと更に探求を進めていくと海外のソフトウェアに行き当たりました。品質の高さ、発想の豊かさ、インターフェースの使い心地の良さになどそれまで抱いていた家計簿ソフトの概念を吹き飛ばすもので「これならいけるかも」と直感的に感じました。

海外家計管理ソフトの比較

というわけで、主だったところのMac用の家計管理ソフトを比較表にしてみました。


go to the table!

この中で最終的に私が決めたのは一番最近に出てきたSquirrelというリスのアイコンが愛らしいアプリケーションです。比較表にもありますが、Squirrel とiBankはともにApple Design Awardを受賞しています。どちらもLeopard専用のアプリケーションで、そのコア技術を活用したスムーズな使い心地があります。iBankは非常に多機能で、本格派という感じで、値段もそこそこしますが、Squirrelは個人向けと銘打っているだけに気軽に始められるという感じでしょうか。まだリリースされたばかりのソフトで(しかも学生が作ってる?)、今後機能が追加されてどんどん良くなっていくんじゃないかという期待感も決定打になりました。今なら、特別価格で€6.99 で購入できます。バージョン1.0になると、€25ということなので、買うなら今でしょう。おすすめです。