BackpackでGTD
Photo by adulau
私はこの2、3年ほどLifehack, GTDに傾倒していて、実に様々なツールややり方を模索し、時に迷走していました。そして最近ようやくこれがベストではないかと満足して思える方法に辿り着いたように思います。37signalsの提供するBackpackを使った方法です。Backpackはとても簡単に情報を整理するためのウェブツール提供サービスです。
どうしてBackpackに深く満足しているのか、そのことについて書いてみたいと思います。
ベストなツールは紙とペン
GTDは方法論であり、ツールを選ばないとよく言われています。なので紙とペンがあれば十分なのです。なのに、なぜ紙とペンを使わないのかというと、その良さと同時に不便さも既に知ってしまっているからです。では、紙とペンを使った場合の不便さとはどういったものでしょうか。
- メモの移動ができない(ポストイットを使えばできそうですが)
- 物理的制限(ノートを買い足せばいいという意見もありますが)
- 整理が困難(整理できない人はなんであれ整理できないのだとも言えますが)
- 書き直しが面倒
根拠としては弱そうですが、実際私は紙とペン最強と思っています。にもかかわらず、それらを使っていないのは上記の理由もあるのはあるのですが、それ以上にインプットの早さという点が大きいように思います。ペンで書くという行為はキーボードでもってブラインドタッチするのに明らかに劣ってしまいます。また、常にモニターに向かっていて、取得する情報もウェブからだったりするわけなので、それを紙に書き写すというのはどうにも間抜けに見えてしまいます。このへんはどういったワークスタイルかによって大きく違ってくるでしょうね。コンサルタントで全国飛び回ってたりするんであれば、おそらくBackpackは使わないで、紙とペンを使うはずです。
GTDの基本フローに立ち返る
ここで少しGTDの基本フローを振り返っておきたいと思います。GTDのフローは次の通りです。
- Collect(収集)
- Process(処理)
- Organize(整理)
- Review(レビュー)
- Do(実行)
まずは何から何まですべて気になっていることを収集することが必要です。書き出すわけです。そして、おそらく頭の中に雑多につまっているのはこんなことじゃないでしょうか。
- ToDo
- 中長期目標
- 習慣にしたいこと
- ちょっとした買い物メモ
- 資料
GTDではこれらをそれぞれフローにそって適切なあるべき場所に移動させていきます。予定はカレンダーへ、資料はファイリングして・・・。でも、目標はどこに収まるのでしょうか。GTDのプロセスのなかにはそれはありません。適宜、手帳に記載するなどするものなのでしょう。そうです。このフローにそって処理していくと、タスクやプロジェクトのリスト以外はどんどん別の場所へ拡散していってしまうのです。これが問題です。せっかく集めてきたのに、また散らかしてしまっているのですから。
大事なのは信頼できるシステム
もちろん、物理的に一元化できないものはできないのですから、する必要はないのです。ですが、およそ物理的制約の考えにくいこのウェブに繋がったデジタルの世界で、どうして一元化できないということがあるでしょうか。
この情報の集約、一元化というのは非常に大きな課題です。実際に多くの試みがなされています。Gmailで情報を集約というのはよく聞く話です。あとはGoogleNotebookというのもありますし、TiddlyWikiなどを使うという手もあります。私も当然それらの方法を一通り試してみました。ですが、どうにもしっくりきませんでした。それぞれ、何かが欠けているという気がして仕方がありませんでした。
求めているのはアナログのノートにできることプラスそれ以上の便利さ
アナログノートがベストではあるけど、インプットの不便さがある。GTDの最初のステップで収集したはずのものがなぜか拡散してしまう。このような問題があったということがわかりました。求めていたのは紙とペンに匹敵する柔軟さを持ち、拡散する情報をまとめて預けることのできるという2点でした。
そしてBackpackこそがこの悩みに答えを出してくれるツールだとわかったのです。
- メモやリストの移動が楽々(整理ができる)
- なんでも添付できる(一元化)
- キーボードから手を離す必要がない(これは仕事環境によるだろうけど)
- カレンダーもリマインダーも付いている(わざわざGCalに行く必要がない!)