ウェブファーストという考え方

スクープも紙より先にWeb掲載 「MSN産経」の本気度 - ITmedia News

ITmediaのこの記事を受けて印刷どーなる?さんが下記のように考察されています。

要するに今まで、紙媒体である新聞の二次利用のメディアでしかなかった新聞Webが、一次媒体としての役割を果たせるようになる可能性が出てきたということです。これは紙とWebの関係を考える上で重要な契機になるんじゃないかと思うんです。このサイトが成功し、他の新聞社もこれに追随するようになると、紙とWebの関係について社会的に見直すという流れもできてくるのではないかと思います。

http://www.gorilog.net/print/archives/48

メディア露出の順番が紙→ウェブだったのが、ウェブ→紙になる場合も十分あり得るということですね。これはなにもメディア露出だけの問題でもなく、あらゆる制作物がウェブファーストになりうるということじゃないかと思います。もはやウェブが印刷物の二次利用的に作られていた時代はおわりに近づいているんでしょうね。今後は印刷物がウェブの二次利用で作られるというふうになっていくんじゃないかと想像しているわけですが、その兆しとも思えます。

例えばDTP工程におけるデータベース運用となると、結構敷居が高く、超えないといけない課題も多いんですが、ウェブとデータベースとなるとまったく問題ない。むしろ、ウェブがデータベース、データベースがウェブというぐらい。だから、障壁の低いところから手をつけていくべきだという意味で、ウェブファーストという考え方は積極的に提案していきたいと思っています。

紙とウェブのこの関係の変化はパラダイムシフトとも言えそうです。